入れ歯はその材料の殆どをプラスチックが占めます。そのため天然の歯と比べると『噛み応え・歯ごたえ』が変わり、食感が感じにくくなってしまいます。さらにその構造は粘膜で支えるように作られているため、刺激は直接伝わらず、固い食べ物の咀嚼に適していません。また部分入れ歯の場合では隣の健康な歯にバネをかけているため、他の歯へ負担がかかってしまうといった悪影響もあります。

入れ歯は作成時には確かにしっかりフィットする様に作られます。しかし長期間の使用によってどうしても違和感が生じ、グラグラと安定せず外れたりすることがあります。これは食事による圧力が顎の骨を刺激することによって、骨がその部分に新しい骨を作り出すといった天然歯の役割を入れ歯が持っていないからなのです。入れ歯を長期間使用しているとこういった適切な刺激・反応が伝わりにくく、それによって骨を新しく作らなくなり徐々にやせ細っていってしまうのです。こういった悪循環が入れ歯使用におけるご不満・お悩みの点となっています。

特に上の歯と比べて下の歯は骨と歯茎を多く歯肉が比較的少ないため、上記の様な事が原因で一度顎の骨がやせ細ってしまうと、入れ歯の調整・作り直しでは対応しきれなくなり、さらに神経に刺激を与えてしまうので強い痛みの元になったりします。また下の歯よりは安定しやすい上の歯においても、やはり一度不安定な状態になると咬合（噛み合わせ）が悪くなってぐらついたり外れたりし、こういったサイクルから抜け出せないまま最終的には入れ歯そのものが壊れてしまったりします。

上記のような悪いサイクルから抜け出すため、まだ残っている天然歯（元あった歯）を支えにしたり、インプラントを埋め込んで取り外し式の総入れ歯にする方法を『インプラントオーバーデンジャー』といいます。一般的な総入れ歯は歯茎（粘膜）だけでその全体を支えているのに比べ、この方法を用いるとしっかりと口腔内に固定され、『食事中のズレ・食べ物が挟まる・食べづらい』といったお悩みが解消され、さらに入れ歯が外れやすいといったご不満も改善されます。

入れ歯は構造的に人の口に完全にフィットして長期間天然の歯と同じ機能を持たせるということは不可能です。どうしても長期に渡る使用で外れやすくなったり、安定せずフィット感が悪くなったりといった問題が生じてきます。

インプラント治療ではそういった問題点も改善させ、さらにメンテナンスを怠らなければ長期間にわたって快適にご使用いただけます。また機能的な点で言えば、元あった歯と同じ状態へと近づけ、さらに食事の際の温度・湿度までをも感じる事ができ、多くの患者様にご満足頂いております。

また近年では『しっかりと噛めること』お口だけでなく、全身の健康にも繋がるということが分かってきています。当医院では総合歯科医院として患者さま一人一人と向き合い、必ずご満足の頂ける治療をご提供することをお約束します。